Wild Garlic

Wild garlic picking in Lobau

Wild garlic picking in Lobau

間もなく始まる撮影のために、苦手な筋力トレーニングをしております。

ピラティスやジャイロトニックのような低負荷でゆっくりと回数を重ねるタイプのトレーニングは心地よく、大好きなのですが、重いウエイトを用いた筋肉を大きくするためのトレーニングは本当に苦手です。

ジムで顔を真っ赤にしながら私の体重よりはるかに重いウエイトをつけてトレーニングをする男性たちを見る度に、自分とは無縁の世界だと思っておりましたが、まさか歯を食いしばって筋肉がチリチリと焼けるような痛みを味わう日が来ようとは…….。

もちろん、男性のような大きな身体になりたいわけではなく、なろうとしたところで簡単になれるものではありませんが、これまで摂取していたプロテインの量を2倍に増やし、集中力とモチベーションを高めるために抹茶とミックスして飲んでいます。

個人的なウイークポイントである内転筋と殿筋群を鍛え、持久力を高めるために、SPECIALIZEDの電動アシスト付きマウンテンバイクも購入しました。
生まれて初めてのマウンテンバイク購入に際しては、時代の移り変わりの早さに驚かされました。
オプションで付けたiphoneより小さな手のひらサイズのコンピューターに、地図や走行距離のみならず、自らの心拍数や消費カロリー、バッテリーの残量などが表示され、iphoneやPCとの連動で、毎日のトレーニングを記録することができるのですね。

とは言え、そもそもが怠惰な性格ゆえ休日は何もせずにゴロゴロしていたいタイプでして、マウンテンバイクでのトレーニングにも、何かしらの餌がぶら下がっていなければ、重い腰がとても上がりません。
この度は、ヨーロッパにおける春の風物詩であるワイルドガーリックを摘むことをモチベーションにして、ウィーン郊外のローバウまで足を延ばしました。
ドナウ川の支流沿いをひたすらに走り、時折坂道では電動アシストの最強モードで軽々と登り、平坦な道では自力でペダルを漕ぐうちに、ナポレオンがオーストリア制圧の際に通ったという森にたどりつきました。

ワイルドガーリックはその名のごとく、にんにくのような香りがする植物で、まだやわらかい葉をスープやジェノベーゼのようなソースにしていただきます。
森の奥で一面に繁茂するワイルドガーリックを目にした途端、疲れも一気に吹き飛び、夕食の材料を自ら収穫できることに興奮を覚えました。

日が暮れる前に持ち帰り、飴色に炒めたタマネギにカリフラワーとマッシュルーム、さらにワイルドガーリックを加えてポタージュスープにしてみました。
吸い口には、ノンフライのココナツチップスを少々とオリーブオイルを数滴。
簡単ですが、なかなかのものでした。

Naples

At Pelican bay of Naples in Florida

At Pelican bay of Naples in Florida

ただ今アメリカはフロリダ州のネイプルズにおります。

リタイアした富裕層が多く暮らすこの街は、低層のお屋敷が建ち並び、きれいに整備されているのでずが、どこか人工的で、植栽の緑も、空の青さも、太陽の光を反射する海のきらめきすらも作り物に見える瞬間があります。

その一方で、果てしなく続く海岸線を歩くなら、ペリカンが群れをなして海中の魚をついばむ姿や、名も知らぬ美しき鳥が人間を恐れることなく、静かにたたずむ場面に出逢うことができるのです。
ウミガメが悠然と歩む姿を眺めるなら、忙しない日々に自らを急き立てて、必要以上に忙しく感じていたことに気付かされ、もっと人生を楽しんでも良いのだと教えられました。
さらには、野生のイルカが泳ぐ姿を生まれて初めて目撃しました。海岸からわずか30メートルほどの浅瀬を何頭ものイルカが現れては消えることの繰り返しです。

これまでは、日に焼けることを恐れてビーチを楽しむことなどありませんでしたが、TV&MOVIEのミネラルUVコントロールベースを全身に塗りたくり、何度も重ねづけをしつつ、朝夕それぞれ1時間30分の散歩を楽しんでいます。

さらには生まれて初めてTaco Bellにも足を運びました。
水辺のイタリアンやシーフードレストランなど、様々試みましたが、アメリカでは食に期待をすると落胆するばかりなので、いっそのこと、彼らが得意とするジャンクフードの方が幾分良いのではないかと思い、ホテルのレンタルサイクルにまたがり、昼食を獲得すべくペダルを必死で漕ぐのです。
フランチャイズ店舗の無味乾燥な内装を眺めながらタコスを食べるなんて残念なことはいたしません。
隣接する駐車場の敷地内にある、アメリカらしきプラスチックのアヒルが浮かぶ人工池のほとりに腰掛け、こちらは本物の物欲しそうな鴨の群れを尻目に、身体に悪そうな悪魔のソースと称するチリソースをかけてクリスピーなクランチタコス2つと、やわらかいトルティーヤタコス2つを平らげました。
残念ながらサイドディッシュで頼んだワカモレについては減点の対象となりましたが、滞在しているホテルのレストランのタコスより、ジャンクなTaco Bellの方が美味しいとは、どうしたことでしょう。
ついに3日連続で、ランチタイムを人工池のほとりで過ごすことに相成りました。
そして、平素は自らに禁じているとうもろこしから作られたタコスを解禁しましたが、食後に再び自転車のペダルを漕ぐことで、免罪符としたのでした。

宇宙の創生の物語

Amazing weather in Salzburg

Amazing weather in Salzburg

『シン・レッド・ライン』やカンヌ国際映画祭でのパルム・ドール受賞作『ツリー・オブ・ライフ』などでその名を馳せるテレンス・マリック監督の最新作『ボヤージュ・オブ・タイム』にて日本語版の語りを担当させていただくことになりました。

12人もの科学者たちの監修に基づき、徹底したエビデンスを携えて撮影されたこの作品は、私たちが生きている壮大なる宇宙のはじまりの物語です。
思わずため息が漏れるほどの圧倒的な映像と、わずかな語りのみで描かれる約1時間30分の作品は、輝かしい映画スターとも、真似したくなるようなファッションとも無縁ですが、忙しい日々の中で封印してしまったであろう心の扉をそっと開いてくれます。

ケイト・ブランシェットさんの語る英語版を観た際には、時に宇宙をたゆたい、また時に懐深き大地に抱かれ、あるいは深海の静けさに身を委ねるかのようでした。
拙い言葉で表現することは大変もどかしいのですが、魂を優しくマッサージされているような感覚とでも申しましょうか。
生まれてから誰もが必ず抱く「人はなぜ生まれて来たのだろうか?なぜこの宇宙は存在しているのだろうか?」といった疑問の答えに気付かせてくれる、そんな作品です。

先日行われた録音の際には、立ち会ってくださったプロデューサーのソフォクレス・タシオリスさんが、飽きるほど観たであろう映像を前に、涙ぐんでいらっしゃいました。
実は、私も物語の佳境の場面で自ら語りながら、その映像の美しさとこの作品の慈愛に満ちたメッセージに心動かされ、はからずも声が震えてしまいました。

テロ、戦争、貧困、饑餓、災害、疾病と、様々な煩いが絶えず私たち人間を苦しめますが、この作品を観ていると、そうしたことすら、自然の営みの一部であり、すべては移ろいゆくものなのだと観念させられるのです。
世の無常を嘆いても仕方がないのだと、抗いようのないものに降伏宣言をするかのようなこの作品は、決して絶望を描いているのではなく、あたたかい希望に包まれています。

時間が許すなら、毎日でも繰り返し映画館に通いたいと思えたほどの美しい作品です。
ぜひ劇場の暗がりのなかで、何も考えず、ゆっくりご覧いただけましたら嬉しいです。

シェイクワン

Shake one the most simplest and effective skin care product

Shake one the most simplest and effective skin care product

日々のスキンケアに欠かせないTV&MOVIEより、ホースアクティブエイジオイル、ホースアクティブエイジローション、そしてホースアクティブエイジエッセンスの良いところを全て含む新たな商品シェイクワンが発売となります。

厳選された馬の胸の皮下脂肪のみを丁寧に窯焚きした熊本の馬油、宮古島の抗酸化物質に溢れるビデンスピローサ、ニュージーランドのUMF39のストロングマヌカハニー、そして北海道のノーザンファームのサラブレッドの胎盤のみを用いたプラセンタエキスが惜しげもなくブレンドされたオールインワンローションは、これ一本で十分潤いを与えてくれる頼もしい味方です。

この度、限定にて私がプロデュースした芳しきアクトレスネロリの香りもございますゆえ、ぜひお手に取っていただけましたら嬉しいです。

すべて天然素材で処方されているため、乾燥が気になる際にはこれまでのオイルやローション、エッセンス、そしてバームと併せてお使いいただいても結構ですし、10minミネラルファンデーションの上から重ねづけしていただくこともおすすめです。
さらには、90mlですので、シェイクワンのみをバッグに忍ばせて、飛行機の機内に持ち込むことも可能です。

人前に出る仕事をしていなければ、美容室やネイルサロンに出かけることすら億劫で、スキンケアに時間をかけるくらいなら何もせずにゴロゴロしていたいと思う無精者の私には、シェイクワンの手軽さがありがたいです。

末永く皆様のお手元に置いていただけることを願っております。

ウィーンフィルハーモニー・バル

Vienna Philharmonic Ball at Musikverein

Vienna Philharmonic Bal at Musikverein

1月のウィーンでは、400以上の舞踏会が開催されるそうで、19日に楽友協会にて行われたウィーンフィルハーモニーのバルに参加させていただきました。
人前に出る仕事をしておりながら、どちらかというと地味好みの私は、大勢が集まるパーティーは苦手なのですが、今回に限っては物見遊山を楽しみました。

開会式では白いドレスをまとったデビュタントたちが、ウィーンフィルの奏でる音楽に合わせて初々しい踊りを披露します。
老いも若きも盛装して踊りに興じる姿は、思いのほか良いものでした。

かつてドラマ『白洲次郎』にて舞踏会のシーンを演じましたが、ヴィエニーズワルツを練習するも、アメリカ大使を演じたイギリス人男性の足を度々踏みつけ、またこちらも踏みつけられ、終いには壁に激突する大惨事だったことが想い出されました。

バルに参加するにあたり、美容院で髪をセットしたり、久々に丁寧にお化粧をしてみたりと、入念に支度をする傍らにて、数日前から漬けていた鮭の味噌幽庵焼きを慣れないオーブンで焼いてみたところ、なかなか温度の上がらないオーブンにしびれを切らして高温にしたことが災いして、真っ黒焦げになってしまいました。
気付いた時にはすでに遅く、慌てて開けたオーブンからはとてつもない臭気が漂って、黒いベルベットのドレスやコートにまで焦げた魚と、味噌幽庵の甘ったるい臭いが移ってしまいました。
仕方なく、蕎麦つゆに練りごまを加えたごまだれ蕎麦を急ごしらえで用意する羽目になったのでした。
今回の失敗を教訓に、オーブンで魚を焼くことは今後一切控えたいと思います。

雪国

In the mountains of Salzburg

In the mountains of Salzburg

ただ今、ウィーンより電車で2時間半ほどにあるザルツブルグの山中に滞在しております。
1年のうち4ヶ月ほどは雪に覆われるというこの街は、ご存じの通りモーツァルトの生まれた場所として、絶えず多くの観光客が訪れています。

若かりし頃より、いつの日かザルツブルグ音楽祭を訪れてみたいと思っておりながら、生来の無精者ゆえになかなか重い腰が上がらぬまま今日に至りました。

外気がマイナス15℃になることもしばしばですが、暖炉に薪をくべ、空気を回しつつ火を起こし、その火を絶やさぬよう頃合いを見計らって新たな薪をくべることの繰り返しは、忙しい撮影の日々では考えられないほど贅沢な時間です。

近所のスーパーマーケットでは、オーストリア名産のパンプキンシードオイルなるものを発見し、ホワイトバルサミコとともにサラダのドレッシングに用いてみましたが、まるで炙ったような香ばしい風味が食欲をそそり、憎らしいことに皮下脂肪が肥大しつつあります。

皮下脂肪をそのまま放置するのも何なので、ずっと憧れだったスノーシューにも初挑戦してみました。
1メートルほど積もったふわふわの新雪に足を踏み入れ、キュッキュッと音を立てながら誰ひとりいない山中の雪原を歩くのは至福の極みです。
そして、スノーシューでカロリーを消費したことを言い訳に、再び食欲を満たす怠惰な日々を過ごしているのです。
読まなければならない本も、観なければならない映像もたくさんあるのですが……。

謹賀新年

Vienna State Opera

Vienna State Opera

あけましておめでとうございます。
よき休暇をお過ごしでいらっしゃいますか。

先週より、海外から訪れた友人に自宅を明け渡し、ウィーンに滞在中です。
毎日のように上演されるオペラやバレエを時間に追われることなく鑑賞することができることは何よりも嬉しいことです。時差ボケで時折うたた寝をしつつではありますが、少なくともよだれだけは垂らさぬよう、心がけたいと思います。

一昨日は幸運にも楽友協会にてウィーンフィルのニューイヤーコンサートのリハーサルに立ち会うことが叶い、グスターヴォ・ドゥダメルの情熱的でユーモア溢れる指揮のもと、軽やかで奥行きを感じさせる音楽の数々に耳を傾けて参りました。

客席にはドゥダメルの母国ベネズエラより、ユースオーケストラのメンバーが40名ほどキラキラと目を輝かせていました。彼らにとって、世界最高峰の一つに数えられるオーケストラの演奏を生で体験し、自国が誇る指揮者が導く姿を目の当たりにすることができることは、どれほどの喜びでしょう。

詳しくは小説幻冬の3月号にて書かせていただきますが、ニューイヤーコンサートの本番は、ヴィヴィアン・ウエストウッドによるデザインで仕立てられた新たなコスチュームに身を包んだ彼らの姿が見られるようです。
その模様は世界90カ国にて生中継されており、日本でもNHK Eテレにて19:00より放送されます。

また、今宵は街中の至る所にてジルベスターコンサートが開催されており、由緒あるウィーン・コンツェルトハウスにて、ウィーンフィルとベルリンフィルの精鋭による管弦楽アンサンブル、フィルハーモニクスのジルベスター・ガラに出かける予定です。

実は、せっかくのジルベスター・ガラですから、日本より着物を持参したのですが、愚かにも肝心な長襦袢を添えることを忘れておりました。長襦袢の清潔な半襟なしに着物をまとうことは不可能でして、超過料金を支払ってまで持ち込んだ着物が無用の長物となり果てました。
念のため東京にて私の部屋に滞在している友人に頼んで国際郵便で発送したものの、税関も郵便局もクリスマス休暇で人員不足のようで、長襦袢が届く気配は一向にありません。仕方なくリトルブラックドレスでお茶をにごすこととなり、己の不甲斐なさに呆れるばかりです。

何はともあれ、しばしの間、音楽の都を楽しみたいと思います。
皆様にとって、素晴らしき1年でありますように。

静かなる死闘

A construction site in Kowloon of Hong Kong

A construction site in Kowloon of Hong Kong

訳あって香港を訪れました。日中の気温が20℃と暖かく、かつて映画で見たような混沌とした街をガイドブックなしで歩くことも苦にはなりませんでした。

さて、今宵は日曜劇場「IQ246」の最終話が放送となり、織田裕二さん演じる法門寺沙羅駆と、私の演じるマリア・Tとの最終決戦が繰り広げられます。

撮影が終了してしまえば、劇中で使用していたセットも取り壊しとなります。保管料を支払うほどゆとりがあるわけではなく、また保管したところで特徴のあるセットを他の作品で使い回しする訳にもいかず、全てのパーツは破棄されるのです。

今回の法門寺家のセットやマリア・Tの光と闇の部屋も、美術スタッフの方々がかなり力を入れて作った下さったもので、惜しまれながらも解体となりました。

暇つぶしとして事件に介入する法門寺沙羅駆と、犯罪者を影で操ることに喜びを見出すマリア・T。敵でありながらどこかで惹かれ合う二人の結末を21:00より、ぜひご覧くださいませ。

因みに、撮影中に使用している化粧品は、スキンケアもファンデーションも、もちろんTV&MOVIEです。

師走

The office was turned into Maria T’s hideout

The office was turned into Maria T’s hideout

昨晩を持ちまして、ドラマ「IQ246」の撮影が終了いたしました。

かつてドラマ「ケイゾク」や映画「自虐の詩」にて大変お世話になったプロデューサーの植田博樹さんにお声がけいただき、この作品に出演させていただくこととなりました。

一足お先に犯罪者マリア・Tの衣装を脱ぎ捨て、何でもない日常生活に戻りますが、木村ひさし監督、織田裕二さんを筆頭に、スタッフ、キャストの皆様は最終話の放送ギリギリまで撮影が続きます。

織田裕二さんは、常に台詞や所作のひとつひとつを綿密に練りつつ溢れるユーモアで現場を和ませ、土屋太鳳さんは深夜に及ぶ撮影の合間にも疲れた顔を見せることなく「伊勢物語」を読みふけり、ディーン・フジオカさんは、法門寺家に据えられたピアノを軽やかに弾くという、自由で穏やかな現場でした。

今年も残すところあとわずかとなりましたゆえ、これより大掃除に励みたいと思います。今年は思い切って20年以上所有している本にも見切りを付け、省スペースを心がけるつもりです。作品が終わる度に儀式として行っている、シュレッダーによる台本の裁断も、ためらうことなく敢行します。「IQ246」の台本の表紙には、IQを試されるようなクイズが印刷されており、新たな台本が届くごとに無い知恵を絞って考える時間を楽しみましたが、それらとも本日でお別れです。

皆様の日常も穏やかで充実したものでありますように。

TBSの日曜劇場「IQ246」第9話は今夜21:00放送です。ぜひご覧くださいませ。

マリア・T

Wabisuke camellia arranged in a vase made by Kenta Anzai

Wabisuke camellia arranged in a vase made by Kenta Anzai

IQ246の撮影で昨晩も遅くまで都内某所におりました。
撮影もあとわずか2話となり、いよいよ佳境に入って参りました。

6話まで誰よりも死体と法門寺沙羅駆を愛する監察医朋美として出演させていただいておりましたが、それは偽りの姿で、実際には織田祐二さん演じる法門寺を凌駕するIQの持ち主で、人を殺めたいという欲求を持つ人間を影で操る知能犯マリア・Tだったのです。

黒づくめの衣装は、アレキサンダー・マックイーンのものでして、切り絵にしてもマリア・Tだと認識できるシルエットを大切にしました。
網タイツに足を通したのは、久々でして、気付くと後ろ姿のシームがずれており、本番前に一直線の美しいラインに整えなければならないことが少々億劫です。

光と影の部屋から指令を送るマリア・Tですが、彼女が紅茶を口にする際に使用しているティーカップは、福島の郡山に窯を構える安齋賢太さんにお作りいただいたものです。
黒田泰蔵さんのお弟子さんであった方で、陶胎漆器といいまして、焼いた陶器に漆を塗り、何度も磨きをかけて艶を消し、マットでノーブルな質感を出すことを得意となさっています。
本来ならば、器を焼いてから塗布した漆を乾燥させるために2〜3ヶ月を要するところ、私の必死のお願いによって撮影間際に1ヶ月弱で完成させてくださいました。

選ぶ器ひとつで、その人の生き様まで見えてしまうものだと思っており、新たな役柄を演じる際には、どのような器が似合うのか、衣装や部屋のセットと同じくらい大切なものなのです。
因みに変態の朋美はビーカーに出汁を入れておりましたが。

TBSの日曜劇場IQ246第7話は今夜21:00放送です。
どうぞご覧下さいませ。

Go To TOP