DIARY
世にも奇妙な物語
「カオス」という映画以来、15年ぶりに中田秀夫監督とお仕事をご一緒させていただきました。
「女優霊」で頭角を現し、「リング」にてその地位を不動のものとし、ハリウッドにもその名を轟かせた監督は、本来ホラー映画ではなく恋愛映画を撮りたいのだとおっしゃいますが、多くの方は中田監督に巧みな恐怖表現を求めていらっしゃることでしょう。
この度の作品は「事故物件」と申しまして、タイトルからご想像の通り不穏な空気の漂う物語で、明日21:00フジテレビ系にて放送の「世にも奇妙な物語25周年記念!秋の2週連続SP〜映画監督編〜」に連ねています。
実は、私の人生も奇妙なことの連続で、どなたかのことをふと想うと、翌日にその方にばったり出逢ったり、冗談で何気なく言ったことが余りにも真実を言い当てていて周囲が驚いたりということが何度もあります。
9月にパリを訪れた際も、公開中の映画「FOUJITA」にてお世話になったプロデューサーの女性と食事をすべく電話をかけてみたところ、奇遇にも映画祭で訪れていた中田秀夫監督のアテンドをしていらっしゃるとのこと、15年ものご無沙汰の後、久々に滞在先のホテルで昼食を共にすることになったのでした。「世にも奇妙な物語」への出演が決まったのは、そのわずか数日前のことでしたので、特に申し合わせた訳でもなく、たまたま同じ街に居合わせたことにただならぬご縁を感じました。
それから間もなくしてあのような凄惨なテロが起ころうとは……。
幸いあちらにいる友人たちは無事でした。しかし、大切な命が奪われたことに変わりは無く、誰もが信じていた当たり前の日常が揺らぐ出来事に言葉もありません。
どうか皆様の日常が平穏でありますように。