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DIARY

勝山健史 織物展

Takeshi Katsuyama Exhibition at Aoyama Yagi

Takeshi Katsuyama Exhibition at Aoyama Yagi

光沢のある美しい絹糸を染め、美しい織物に変化させる染織家である勝山健史さんの展覧会が、シンプルで洗練された着物を得意とする呉服店、「青山八木」にて開催中です。

機織りの工房は京都にありながら、長野においても養蚕を手がける勝山さんは、「斉民要術」と題する6世紀に書かれた中国の農学に関する文献から学んだという「塩蔵繭えんぞうまゆ」と称する技法を用いていらっしゃいます。
現代の絹糸は、西洋文化の浸食を受けて工業化の一途をたどり、節のない均一なものが求められるそうです。
「シルクのストッキングってあるでしょう?あれが基準になってしまって」とのこと、本来は天日干し、あるいは塩蔵、または土中への埋蔵によって生きた繭の命をなきものとするのですが、近頃では温風によって一気に乾燥させることで、絹が含有していた水分や油分を必要以上に奪うため、確かに均一ではあるけれど、美しい艶や柔らかな肌触りは失われてしまうのだとおっしゃいます。

塩蔵繭とは、布の上に塩を敷きつめた上に繭を置き、更に塩と布を重ねて土中で埋蔵することにより、さなぎを酸欠に陥らせ、長期保存が可能になる上、光沢のある柔らかい糸が採れるのだそうです。
コンピューターで制御されたかのようにお行儀のよい糸ではなく、少々ばらつきはあるものの、自然で美しい糸を紡ぎ、それを美しいと感じる審美眼のある方がまだいるはずだと信じていらっしゃるのでしょう。
勝山さんのこだわりは、繭だけではありません。中国、スペイン、オランダ、イタリア、フランス、ペルシャなどと世界中の古い文様を創作の源に、ご自身の肉体を織機の一部として用いる地機という昔ながらの方法で美しい反物を織り上げていらっしゃるのです。
奈良の正倉院に所蔵の古裂なども、唐やペルシャからの影響が多く見受けられるのと同様に、伝統的な織物に世界各国の息吹を取り入れることによって、現代でもためらうことなく着用できるモダンな作品となるのですね。

この度の展示で心惹かれたのは、ルーマニアの文様をアレンジし、黒地にグレーの糸で表現した名古屋帯で、漆黒に浮かび上がる文様が絹糸そのものの持つ光沢の効果で銀色に見える作品でした。

美しいものに触れると、心に栄養を注がれたような感覚をおぼえ、この上なき幸せを感じます。
演じるという仕事をする上で、いえ、この仕事をしていなくとも、最も大切にしている、心動かされる瞬間であり、生きがいなのです。

スペシャルドラマ「模倣犯」第2夜は本日21:00より放送です。
史上最悪の連続誘拐殺人事件の結末を見届けていただけましたら嬉しいです。

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GLOW 2020年1月号(宝島社) Photographer:伊藤彰紀

GLOW 2020年1月号(宝島社) Photographer:伊藤彰紀

GLOW 2020年1月号(宝島社) Photographer:伊藤彰紀

Photographer:浅井佳代子

Photographer:浅井佳代子

ミセス 2021年4月号(文化出版局) Photographer:浅井佳代子

Precious 2021年9月号(小学館) Photographer:伊藤彰紀

ESSE 2021年10月号(扶桑社) Photographer:浅井佳代子

ESSE 2021年10月号(扶桑社) Photographer:浅井佳代子