DIARY
謹賀新年

Vienna State Opera
あけましておめでとうございます。
よき休暇をお過ごしでいらっしゃいますか。
先週より、海外から訪れた友人に自宅を明け渡し、ウィーンに滞在中です。
毎日のように上演されるオペラやバレエを時間に追われることなく鑑賞することができることは何よりも嬉しいことです。時差ボケで時折うたた寝をしつつではありますが、少なくともよだれだけは垂らさぬよう、心がけたいと思います。
一昨日は幸運にも楽友協会にてウィーンフィルのニューイヤーコンサートのリハーサルに立ち会うことが叶い、グスターヴォ・ドゥダメルの情熱的でユーモア溢れる指揮のもと、軽やかで奥行きを感じさせる音楽の数々に耳を傾けて参りました。
客席にはドゥダメルの母国ベネズエラより、ユースオーケストラのメンバーが40名ほどキラキラと目を輝かせていました。彼らにとって、世界最高峰の一つに数えられるオーケストラの演奏を生で体験し、自国が誇る指揮者が導く姿を目の当たりにすることができることは、どれほどの喜びでしょう。
詳しくは小説幻冬の3月号にて書かせていただきますが、ニューイヤーコンサートの本番は、ヴィヴィアン・ウエストウッドによるデザインで仕立てられた新たなコスチュームに身を包んだ彼らの姿が見られるようです。
その模様は世界90カ国にて生中継されており、日本でもNHK Eテレにて19:00より放送されます。
また、今宵は街中の至る所にてジルベスターコンサートが開催されており、由緒あるウィーン・コンツェルトハウスにて、ウィーンフィルとベルリンフィルの精鋭による管弦楽アンサンブル、フィルハーモニクスのジルベスター・ガラに出かける予定です。
実は、せっかくのジルベスター・ガラですから、日本より着物を持参したのですが、愚かにも肝心な長襦袢を添えることを忘れておりました。長襦袢の清潔な半襟なしに着物をまとうことは不可能でして、超過料金を支払ってまで持ち込んだ着物が無用の長物となり果てました。
念のため東京にて私の部屋に滞在している友人に頼んで国際郵便で発送したものの、税関も郵便局もクリスマス休暇で人員不足のようで、長襦袢が届く気配は一向にありません。仕方なくリトルブラックドレスでお茶をにごすこととなり、己の不甲斐なさに呆れるばかりです。
何はともあれ、しばしの間、音楽の都を楽しみたいと思います。
皆様にとって、素晴らしき1年でありますように。