DIARY
美しきもの

Taizo Kuroda Exhibition at Yu-an
本日、南麻布の游庵にて開催されている黒田泰蔵さんの展覧会を拝見して参りました。
花人の川瀬敏郎さんのご著書に度々登場する緊張感のある白い器に憧れて、渋谷の黒田陶苑さんにて瓶子の形をした花入れを求めたことがありました。
残念ながら和室を持たない我が家では、玄関の靴箱の上を床の間に見立てて掛け軸を飾り、
黒田泰蔵さんの花入れに季節の花を生けています。
マットな質感の濁りのない白い器たちが、どのような工程を経て生まれるのか、お訊ねしたかったのですが、黒田泰蔵さんご本人がご不在だったことが悔やまれます。
オープニングレセプションにて游庵を設計なさった安藤忠雄さんがおっしゃった言葉が印象的でした。
「美しいものを作るには、ギリギリの緊張感と命がけの仕事が必要なのです」