DIARY
総理の夫初日

The movie “First Gentleman”is released today to contribute to women’s empowerment
原田マハさん原作の映画「総理の夫」が、本日より公開となります。
若かりし頃より、女性として生まれてしまったことを悔やみ、抗い、諦め、受け入れて現在に至りますが、この作品で演じさせていただいた相馬凜子という役柄を通して、女性が自立して仕事を持ち、社会に貢献し、その上でひとりの人間として人生を充実させることができるよう奔走したことで、長年心の奥底にしまい込んでいた古傷が癒やされるような感覚を覚えました。
日本には女性リーダーが圧倒的に少なく、それを望む方も少ないと聞きます。
責任ある立場に就くことで引き受ける務めに対して、失うものが大き過ぎること、家事育児に介護の負担から逃れられないことが、女性たちを無駄に疲弊させ、仕事と家庭の両立を途方もなく難しいものにしているように見受けられます。
私個人では到底太刀打ちのできないそうした問題に、「総理の夫」の相馬凜子は果敢に、かつ柔軟に立ち向かい、理想を実現すべく国民の皆様にお仕えするのです。
日本初の女性総理大臣とその夫の物語ではあるのですが、実のところ、働く女性あるいは、働きたくてもやむを得ず働くことができずにいる女性と、そのパートナーの物語であると思っております。
河合勇人監督が、徹底して愉快かつ痛快、そして少しだけホロリとさせる王道のエンターテインメントに仕上げてくださいましたので、長期間にわたる自粛生活にてギリギリまで張り詰めた皆様のお心をそっとマッサージし、笑顔にすることができると信じております。
このような時期ですので、無理にとは申しませんが、相馬政権をご支援くださいますよう、謹んでお願い申し上げます。